飲む、洗う、流す・・・。わたしたちが使う水は、ほとんどがじゃぐちから出る水道水です。ひとりの人間が1日に使う量は、なんと1リットルの牛乳パック200~300本分といわれています。
トイレや洗たく、お風呂で使った水、お店や工場から出る水など、人が使って汚した水のことを汚水(おすい)といいます。汚水は、いつもは人に見えない下水道へと流されます。
地下にはたくさんの水の道(管)がかくれています。主に2つあって、街に降った雨が流れる雨水管(うすいかん)と、人が使って汚した水が流れる汚水管(おすいかん)です。汚水は、下水処理場でキレイにされて、川にもどされます。日本の下水をキレイにする技術のレベルはとても高く、世界からも注目されています。
雨水管は、雨水などを集め放流する管きょのこと。汚水管には、水洗式トイレからのし尿や、家庭の台所や洗たく、お風呂から出される生活排水と、学校や商店、ホテルや工場などの産業排水などが流れ込みます。雨水と汚水がひとつの管で流される下水道を「合流式」と呼び、それぞれが別々の場合を「分流式」といいます。「雨水」と「汚水」を合わせて「下水」と呼び、下水は自然流下で管路を流れ、ポンプ場で押し上げながら処理場まで運ばれます。